『ロープ』千秋楽、どうでしたか?
2007年2月1日 演劇2ヶ月の公演が今日で千秋楽、無事終わったのかなぁ。
東京公演のみとは言え私はアルフィー武道館と重なった
先月と今月の2回観る事が出来ました。
じゃ、ネタバレも解禁っちゅう事でw
客席に入ると舞台上には傾斜のついたプロレスのリングが。
開演までギルバート・オサリバンが流れてるんですが、
開演時間になると一番馴染んでる『Alone again』が流れ
音量が大きくなり客電が消えると大和郡山の星・松村武さんと
マッチョでイイ体すぎる事で有名な橋本じゅんさんが
おぼんに乗った食事を持って突然走り出てきて始まりました。
そこから始まるひきこもりレスラー・ノブナガを
ひっぱりだす為のやり取りをはじめ、最初は本気で笑える訳です。
TVクルーの3人、野田さん渡辺さん三宅さんのやり取りがもうw
特に2回目に見た時の野田さんと渡辺さんのハジけ方は凄まじく
流れを取り戻そうとする三宅さんの努力を垣間見ました(^^;)。
それが後半、一転して舞台上がベトナム戦争の惨劇に。
リングの下に暮らしていて自分をコロボックルだと名乗ってる
やたらと実況するのが上手いタマシイ(宮沢りえちゃん)が
「自分はミライから来た」と言う台詞が何度か出てくるけど
これが「未来」ではなくベトナム戦争の最中ヘリで襲撃してきた米軍に
住民504人をたった4時間で惨殺され滅ぼされてしまった
ソンミ村のミライ地区の事だったのは話の途中で判ります。
そしてタマシイがそのミライ地区襲撃の日に
自分がやってる事に迷いを感じてその場を逃げ出した若い米兵に
瀕死の若い女性が産んだその瞬間に手渡された赤ちゃんだった事も。
そのミライで誰がどんな殺され方をしたのか、
タマシイが実況するのですが、これがキツいのです。
私は2回しか観られないから予習をして初回観ましたが
予習して殺戮の場面を文字で読んで行ってもキツい。
『ベトナム ミライ ソンミ村』で検索したらすぐ出てきます。
とりあえず読んでみて下さいませ。
人間の所業とは思いたくないが、これが戦争なんでしょう。
野田さんの作る舞台は『贋作・罪と罰』と今回しか観られてないけど
必ずどこかで決定的にテーマを語ってくれる
台詞・場面がある気がします。
一つは劇中で何度も出て来た
「あった事をなかった事にしてはいけない。」
もう一つは上に書いた殺戮の場面が終わる直前、
タマシイ・宮沢りえちゃんが言ってた台詞。
「天気のいい朝、4時間で滅びたミライの村が、無かったことになる時、
あなた達の未来もなくなるよ。
私は、このリングの下に、『力』を語る為に棲みついたのじゃない。
『無力』という力を語るために棲みついているの。
人はいつも、取り返しのつかない『力』を使った後で、
『無力』という力に気づく。
でもね、ミライから来たタマシイが言っているんだ。
だから、まだ遅くはないのよ。
私のミライは滅んだ。
けれども、あなた達の未来はまだ、天気のいい朝に、
4時間で滅んではいないのだから」
私などはベトナム戦争が始まった頃は生まれてなくて
ベトナムのダーちゃんとか枯葉剤とか、そういう“キーワード”は
聞いた事がある…という認識。
今回観て何で今ベトナム戦争?って思った人も多いらしいけど
第二次大戦は日本にも経験した人がまだいるし資料もある。
良くも悪くも当事者だから若い世代でもある程度は知ってるけど
私の様にベトナム戦争を“リアル”としてなかなか感じるのが
難しい人間も増えてきたから…
まぁどこで起こっても戦争なんざ不必要であるとは思うのですが。
芝居の前半バカ笑いしてた私の周囲の人達も最後は泣いてる人多かった。
これは4月かな、WOWWOWで放送されますが
出来ればDVDとかで出して欲しい。
その方がたくさんの人が観やすいと思うので。
何なら地上波とかでも…生が一番いいけどね。
とにかく観に行ってよかった、ホンマに。
宇梶さんについてはまた改めて書こうかな、
もうハマりすぎな役で野田さんの「眼」に感動w
役者さんスタッフさん、そして野田さんお疲れ様でした!
勉強はキライですが、知らなかった事をひとつ教えてもらいました。
知るってのは良い事なのだと思えました☆
さ、明日は休みだけど色々やる事が。
出来るだけ金使わずに済みますようにw
それではまた☆
東京公演のみとは言え私はアルフィー武道館と重なった
先月と今月の2回観る事が出来ました。
じゃ、ネタバレも解禁っちゅう事でw
客席に入ると舞台上には傾斜のついたプロレスのリングが。
開演までギルバート・オサリバンが流れてるんですが、
開演時間になると一番馴染んでる『Alone again』が流れ
音量が大きくなり客電が消えると大和郡山の星・松村武さんと
マッチョでイイ体すぎる事で有名な橋本じゅんさんが
おぼんに乗った食事を持って突然走り出てきて始まりました。
そこから始まるひきこもりレスラー・ノブナガを
ひっぱりだす為のやり取りをはじめ、最初は本気で笑える訳です。
TVクルーの3人、野田さん渡辺さん三宅さんのやり取りがもうw
特に2回目に見た時の野田さんと渡辺さんのハジけ方は凄まじく
流れを取り戻そうとする三宅さんの努力を垣間見ました(^^;)。
それが後半、一転して舞台上がベトナム戦争の惨劇に。
リングの下に暮らしていて自分をコロボックルだと名乗ってる
やたらと実況するのが上手いタマシイ(宮沢りえちゃん)が
「自分はミライから来た」と言う台詞が何度か出てくるけど
これが「未来」ではなくベトナム戦争の最中ヘリで襲撃してきた米軍に
住民504人をたった4時間で惨殺され滅ぼされてしまった
ソンミ村のミライ地区の事だったのは話の途中で判ります。
そしてタマシイがそのミライ地区襲撃の日に
自分がやってる事に迷いを感じてその場を逃げ出した若い米兵に
瀕死の若い女性が産んだその瞬間に手渡された赤ちゃんだった事も。
そのミライで誰がどんな殺され方をしたのか、
タマシイが実況するのですが、これがキツいのです。
私は2回しか観られないから予習をして初回観ましたが
予習して殺戮の場面を文字で読んで行ってもキツい。
『ベトナム ミライ ソンミ村』で検索したらすぐ出てきます。
とりあえず読んでみて下さいませ。
人間の所業とは思いたくないが、これが戦争なんでしょう。
野田さんの作る舞台は『贋作・罪と罰』と今回しか観られてないけど
必ずどこかで決定的にテーマを語ってくれる
台詞・場面がある気がします。
一つは劇中で何度も出て来た
「あった事をなかった事にしてはいけない。」
もう一つは上に書いた殺戮の場面が終わる直前、
タマシイ・宮沢りえちゃんが言ってた台詞。
「天気のいい朝、4時間で滅びたミライの村が、無かったことになる時、
あなた達の未来もなくなるよ。
私は、このリングの下に、『力』を語る為に棲みついたのじゃない。
『無力』という力を語るために棲みついているの。
人はいつも、取り返しのつかない『力』を使った後で、
『無力』という力に気づく。
でもね、ミライから来たタマシイが言っているんだ。
だから、まだ遅くはないのよ。
私のミライは滅んだ。
けれども、あなた達の未来はまだ、天気のいい朝に、
4時間で滅んではいないのだから」
私などはベトナム戦争が始まった頃は生まれてなくて
ベトナムのダーちゃんとか枯葉剤とか、そういう“キーワード”は
聞いた事がある…という認識。
今回観て何で今ベトナム戦争?って思った人も多いらしいけど
第二次大戦は日本にも経験した人がまだいるし資料もある。
良くも悪くも当事者だから若い世代でもある程度は知ってるけど
私の様にベトナム戦争を“リアル”としてなかなか感じるのが
難しい人間も増えてきたから…
まぁどこで起こっても戦争なんざ不必要であるとは思うのですが。
芝居の前半バカ笑いしてた私の周囲の人達も最後は泣いてる人多かった。
これは4月かな、WOWWOWで放送されますが
出来ればDVDとかで出して欲しい。
その方がたくさんの人が観やすいと思うので。
何なら地上波とかでも…生が一番いいけどね。
とにかく観に行ってよかった、ホンマに。
宇梶さんについてはまた改めて書こうかな、
もうハマりすぎな役で野田さんの「眼」に感動w
役者さんスタッフさん、そして野田さんお疲れ様でした!
勉強はキライですが、知らなかった事をひとつ教えてもらいました。
知るってのは良い事なのだと思えました☆
さ、明日は休みだけど色々やる事が。
出来るだけ金使わずに済みますようにw
それではまた☆
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