『贋作・罪と罰』の想い出。
2006年2月20日 演劇平たく言うとこのお話は、幕末の世に女ながら塾生として暮らす英は金に困っていて色々と質に入れて何とかやっていたけど、なかなか思う様に金を渡してくれない質屋の婆さんを斧で殴り殺して金目の物を奪い、その場に何も知らずひょっこり出て来た婆さんの妹まで同じ様に殺してしまうのです。
婆さんはともかく、妹まで殺してしまった事に対して『罪』の意識をだんだん強く感じてくる、そして物語の流れで犯人として捕まった左官屋は無実で英が犯人だと確信してじわじわ追い詰めていく都司乃介(段田安則さん)が本当に上手くて。
才谷梅太郎(古田新太さん)は英の友人で何かあれば金、金と言うので英に『金と結婚しろ』とまで言われる訳ですが、実は才谷という名で江戸に潜伏している坂本竜馬なのですね。で、金で徳川慶喜に大政奉還させようと、その為に金集めにやっきになってるのです。
ラストで英が婆さんとその妹殺しは自分がやったと才谷に告白した所、2人抱き合ってこの台詞がお前が牢の中で俺を待つんじゃない、俺が外でお前を待つんだ、って…泣きますって絶対に(笑)。
英は自首してどこか寒い所へ送られて、そこで才谷へ書いた手紙を読む様に語りかける場面がありました。同じ舞台上には外で英を待つ才谷がいますが、その才谷=竜馬を英の父・聞太(中村まことさん)が殺してしまうのです。
その死んだ才谷のすぐそばで、もうすぐ才谷に会えると思って語りかける英の姿がものすごく辛いです。
このお芝居に通うきっかけである宇梶さんが演じた溜水について…。
溜水石右衛門は、英の妹の智(美波さん)の婚約者として現れる大金持ち。でも幕末の騒乱(ええじゃないか)をウラで糸引いてる明らかにカタギじゃない男(笑)。智にも自分は根っからの女好きだから結婚しても操を立て通す事は出来ません、これからもイイ女がいたらやらせてくれって言いますよ!とか爆弾発言をぶちかまします。
最初は親が決めた金持ちの溜水と結婚して貧乏暮らしから解放されて姉の英の生活も助けた、っていうフレーズでアタシこの先結構やっているけると思うの〜♪とか言ってる女の子なんですが、最後は溜水を徹底的に拒否してしまいます。
僕が殺人を犯したあなたのお姉さんをアメリカへ逃がして助けるから、だから結婚してくれ、愛しています!!と部屋に閉じ込められて襲われかかる(ここ怖かったです、暗くて)けど、外れたものの溜水をピストルで撃ってしまいます。
溜水はもう智に愛されないと完全に悟って智を部屋から出してピストルを持ってどこかへ行ってしまいました。
再び現れたのは江戸城の門前、門番の目の前で誰かに聞かれたら自分はアメリカへ行ったと言ってくれと言い残して口にピストル突っ込んで撃って死んでしまいました…。
今回舞台の上で生きた人の中で一番お金を持っていて綺麗な身なりをして強そうで、でも拒絶される事に一番弱かったのがこの人だったのかも。最初は何やこの男はっ!と思ってたけどよくよく考えると何とも可哀想に思えて来て、門前の場面は観る度に切なくなっていきました。
私は“溜水はアメリカに旅立った”と思っておこうと思います。寂しい。
前にも書いたけど、中村まことさんと美波さんに惹かれてしまいました。改めて猫のホテル観に行きたいなぁ、大阪公演ないかなぁ。
そして美波さんてまだ19歳だとは…。
数年前、藤原竜也さんが出て来た時にみんなが受けた衝撃ってこんな感じなのかなって思う位、存在感あるな彼女は。
秋の蜷川さんの舞台でヒロインを演じるのが決まってるそうですが、素人でもそのウワサにちょっとヒイてしまう蜷川演出で(笑)どんなお芝居をするのか、絶対に観に行こうと思います。本当に注目です、彼女☆
灰皿が飛んできたらフリスビーの如く投げ返してしまえっ(爆笑)!
チケ代ちょっと高くて、東京も行ったから金銭的にはしばらく遠征なんてとんでもないという生活になりますが、それでも4度見られてよかった。
席も2階、通常の客席・1階6列ど真ん中、普段は舞台がある私達が入れない場所に作られた席、そして通常の1階4列目とあらゆる角度から見られたのも良かったです。
舞台が客席に挟まれている状態だったんで、そのどちらで観るかで見られる役者さんの表情とかが違うんです。
舞台側の特設席の時、上に書いた溜水が智に勝手な事を言いまくる場面でそれを聞きながらだんだん怒りの表情に変わっていく智と英の母・清(野田秀樹さん)の表情の変化が見られました。これは2階や通常の1階客席からは見られなかったから…。
千秋楽が終わって翌日の日曜に出勤したらまた新しい仕事の研修が始まり(予告してくれよせめて)今日いきなり本番。昨日一緒に研修受けた仲間達は全員今日休みで私一人でデビュー。
しかも研修で習ってない事てんこ盛り。
いきなり現実世界に逆戻りでしたが、気分転換に今日は仕事が終わってから肥後橋から谷町4丁目まで夜風に吹かれて歩いてみました。あぁもう終わったんやわぁ。とか思いながら。
でも終われば何かが始まる訳です、来週の日曜の仕事帰りは『おかしな二人』のチケ買って帰ります。生きがいになってますwww
宇梶さん、そして出演者・スタッフの方々。素晴らしかったです。
楽日のスタンディングオベーションはカッコつけたんじゃなくて、本気でした。ありがとうございました。
さて芝居観る前に少し出勤してから劇場に行ってしまったから(だって今月は日数少ないからお金ないし現実的に)久々の連休です。寝るぞー、そして研修した事片っ端から忘れるぞーwww
それではまた☆
婆さんはともかく、妹まで殺してしまった事に対して『罪』の意識をだんだん強く感じてくる、そして物語の流れで犯人として捕まった左官屋は無実で英が犯人だと確信してじわじわ追い詰めていく都司乃介(段田安則さん)が本当に上手くて。
才谷梅太郎(古田新太さん)は英の友人で何かあれば金、金と言うので英に『金と結婚しろ』とまで言われる訳ですが、実は才谷という名で江戸に潜伏している坂本竜馬なのですね。で、金で徳川慶喜に大政奉還させようと、その為に金集めにやっきになってるのです。
ラストで英が婆さんとその妹殺しは自分がやったと才谷に告白した所、2人抱き合ってこの台詞がお前が牢の中で俺を待つんじゃない、俺が外でお前を待つんだ、って…泣きますって絶対に(笑)。
英は自首してどこか寒い所へ送られて、そこで才谷へ書いた手紙を読む様に語りかける場面がありました。同じ舞台上には外で英を待つ才谷がいますが、その才谷=竜馬を英の父・聞太(中村まことさん)が殺してしまうのです。
その死んだ才谷のすぐそばで、もうすぐ才谷に会えると思って語りかける英の姿がものすごく辛いです。
このお芝居に通うきっかけである宇梶さんが演じた溜水について…。
溜水石右衛門は、英の妹の智(美波さん)の婚約者として現れる大金持ち。でも幕末の騒乱(ええじゃないか)をウラで糸引いてる明らかにカタギじゃない男(笑)。智にも自分は根っからの女好きだから結婚しても操を立て通す事は出来ません、これからもイイ女がいたらやらせてくれって言いますよ!とか爆弾発言をぶちかまします。
最初は親が決めた金持ちの溜水と結婚して貧乏暮らしから解放されて姉の英の生活も助けた、っていうフレーズでアタシこの先結構やっているけると思うの〜♪とか言ってる女の子なんですが、最後は溜水を徹底的に拒否してしまいます。
僕が殺人を犯したあなたのお姉さんをアメリカへ逃がして助けるから、だから結婚してくれ、愛しています!!と部屋に閉じ込められて襲われかかる(ここ怖かったです、暗くて)けど、外れたものの溜水をピストルで撃ってしまいます。
溜水はもう智に愛されないと完全に悟って智を部屋から出してピストルを持ってどこかへ行ってしまいました。
再び現れたのは江戸城の門前、門番の目の前で誰かに聞かれたら自分はアメリカへ行ったと言ってくれと言い残して口にピストル突っ込んで撃って死んでしまいました…。
今回舞台の上で生きた人の中で一番お金を持っていて綺麗な身なりをして強そうで、でも拒絶される事に一番弱かったのがこの人だったのかも。最初は何やこの男はっ!と思ってたけどよくよく考えると何とも可哀想に思えて来て、門前の場面は観る度に切なくなっていきました。
私は“溜水はアメリカに旅立った”と思っておこうと思います。寂しい。
前にも書いたけど、中村まことさんと美波さんに惹かれてしまいました。改めて猫のホテル観に行きたいなぁ、大阪公演ないかなぁ。
そして美波さんてまだ19歳だとは…。
数年前、藤原竜也さんが出て来た時にみんなが受けた衝撃ってこんな感じなのかなって思う位、存在感あるな彼女は。
秋の蜷川さんの舞台でヒロインを演じるのが決まってるそうですが、素人でもそのウワサにちょっとヒイてしまう蜷川演出で(笑)どんなお芝居をするのか、絶対に観に行こうと思います。本当に注目です、彼女☆
灰皿が飛んできたらフリスビーの如く投げ返してしまえっ(爆笑)!
チケ代ちょっと高くて、東京も行ったから金銭的にはしばらく遠征なんてとんでもないという生活になりますが、それでも4度見られてよかった。
席も2階、通常の客席・1階6列ど真ん中、普段は舞台がある私達が入れない場所に作られた席、そして通常の1階4列目とあらゆる角度から見られたのも良かったです。
舞台が客席に挟まれている状態だったんで、そのどちらで観るかで見られる役者さんの表情とかが違うんです。
舞台側の特設席の時、上に書いた溜水が智に勝手な事を言いまくる場面でそれを聞きながらだんだん怒りの表情に変わっていく智と英の母・清(野田秀樹さん)の表情の変化が見られました。これは2階や通常の1階客席からは見られなかったから…。
千秋楽が終わって翌日の日曜に出勤したらまた新しい仕事の研修が始まり(予告してくれよせめて)今日いきなり本番。昨日一緒に研修受けた仲間達は全員今日休みで私一人でデビュー。
しかも研修で習ってない事てんこ盛り。
いきなり現実世界に逆戻りでしたが、気分転換に今日は仕事が終わってから肥後橋から谷町4丁目まで夜風に吹かれて歩いてみました。あぁもう終わったんやわぁ。とか思いながら。
でも終われば何かが始まる訳です、来週の日曜の仕事帰りは『おかしな二人』のチケ買って帰ります。生きがいになってますwww
宇梶さん、そして出演者・スタッフの方々。素晴らしかったです。
楽日のスタンディングオベーションはカッコつけたんじゃなくて、本気でした。ありがとうございました。
さて芝居観る前に少し出勤してから劇場に行ってしまったから(だって今月は日数少ないからお金ないし現実的に)久々の連休です。寝るぞー、そして研修した事片っ端から忘れるぞーwww
それではまた☆
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