DVD アミューズソフトエンタテインメント 2005/04/22 ¥5,040

去年3月から、この映画の事を思わない日はありませんでした。
やっと我が家にDVDになってやってきました。

宇梶さんはHPで去年10月にまず関東で公開が始まり、その後徐々に地方での上映が始まる事を『これからお父さんのバックドロップは旅に出ます。』って書いてたのですね。で、DVDになる事も旅に出る、と…たいしたおもてなしも出来ませんけど、いらっしゃいませ(笑)♪

発売日は22日ですが私はその前日21日に入手できたので家に居る時間はずーっとこれ観てます。そろそろプレステ2が火を噴くのではないかと心配になる位のフル稼働です。

もう発売になったからネタバレしてもいいかと思いますが、私が好きな場面は、まず牛之助が自分を全否定する息子・一雄に尊敬されたくて“熊殺しのカーマン”との対決を前にものすごいトレーニングをしていた時に、おじいちゃん(チャンバラトリオ南方師匠)がお寿司持って陣中見舞いに来た場面。

一雄に尊敬されたい、お父さんも一生懸命頑張ってるんやと判ってもらいたいんや、とおじいちゃんに話した後おじいちゃんは微笑みながら何も言わずに帰るのですが、その帰り際に牛之助の頭をくしゃ、って撫でて帰るのです。
息子と判りあいたい牛之助もまた、おじいちゃんの大事な息子なのだと、これは6回映画館で観たその最初の京都で観た時から引き付けられた場面です。本当にいいシーンです…。

そして映画館で観て必ず泣いてしまったのが、ラストのカーマンとの対決で一方的にやられてボコボコで気力のみでカラダを動かし闘うそのリングのそばに、試合開始の時には家にいて試合中継が流れる部屋でTVのついてる部屋には居るけど全く興味もなさげだった一雄が、試合開始前にリングアナのマイクを奪って語った牛之助の言葉を聞いて今度はおじいちゃんと一緒にTVに釘付けになり、そしてあまりの一方的な試合に『お父さんが死んでしまう!』と家を飛び出してやって来たのを、ボッコボコで血だらけの牛之助がリングの上から見つける場面。
もう一雄はもう判ったからやめて、お父さん死んじゃうよぉ…って泣き出してるんです。

その時、そのボコられまくり血まみれの顔で一雄に向かってニコーッてものすごい笑顔を見せるのです。もうダメです、反則です。痛々しいけど温かい、って感じで、とにかくスゴイ場面。そしてみんなスゴイ芝居を見せてくれてます。

他にも、哲ちゃん・田中優貴くんのオッサンっぷりや南果歩さんの衣装と化粧とワキ毛(笑)、そして南方師匠の素晴らしすぎる愛らしいおじいちゃんっぷりはとんでもなく素晴らしいです。
すさんでる人にオススメ、だって私もそうだから〜♪(^^;)

あと、宇梶さんの関西弁が本当に上手いです。サントラに入ってる陸橋の上で一雄と話すシーンは生粋の関西人の私としては要らんわといわれても120点は差し上げたいです。関西人のお友達も沢山いるとは思うけど、あんだけしゃべれたら上等。
昔、NHKの朝ドラで大阪が舞台のものがあって(注・ふたりっ子じゃありません。アレは完璧でした)、もうふざけてんのかと思う位関西弁が下手。方言指導とか絶対マジメにやってないってのが丸判り、一気に見る気無くしたヒドイ作品もあったので、この映画が原作と違って関西が舞台と知った時から一抹の不安があったのは事実だったのですが…宇梶さんはすごい。あんだけ体作りとかも大変な思いをしてたのに…完璧やで!

で、このDVDには特典映像も入ってて、南方師匠が現場であのハリセンを手作りしてその場で宇梶さん始め大日本プロレスの面々に“洗礼”を浴びせたり(笑)、あと監督がこのシーンを撮った時は…とかこの場面は予算がなくて…とか解説を聞きながら映画を観られる様に設定も出来て面白い!
とにかく、しばらくはコレが私のヘビーローテーションになる事は間違いないでしょう。そして、来月の今頃は仕事の研修でヘコんでると思うからその時には元気をもらうためにまた見てしまうのでしょう。

『お父さんのバックドロップ』、超オススメです!!!

それではまた☆

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